今回は休職中に行った転職活動の話をしていきたいと思います。
前回の記事で書いた通り、休職1ヶ月目は療養に充てて2ヶ月目くらいから転職活動を開始しました。休職中なんだから休んでおけよという感じかもしれませんが、現職に留まれないと判断した以上、そうも言っていられませんでした。
まずは転職エージェントサービスに登録して、エージェントの方と相談をしました。休職中であることや心療内科に通っていることなども正直に話したところ、「企業に応募する時も休職中であることは隠さない方がいい。内定を貰ったとしても社会保険の手続きなどの際にバレる可能性があるし、バレたら懲戒解雇になる場合もあるので。」とのアドバイスをいただきました。至極真っ当なご意見だと思ったので、休職中の身分であることはオープンにして活動しました。
最初は経理職をターゲットにエントリーしていきました。私は会計システムを扱っていて、日商簿記2級も持っていたので、そのあたりを軸にしてアピールしていったのですが、やはり実務経験がないという点がネックになって苦戦しました。また、面接の際に「うーん。SEが嫌になって経理を志望しているのかな。」と思いっきり図星を突かれたりもしました。
1ヶ月ほど活動しても芳しい結果が得られなかったためこの線では筋が悪いと思い、しぶしぶSE職で探す方向にシフトしました。SEの中でも比較的プレッシャーの少なそうなユーザ系子会社や事業会社の情シス部門を中心にエントリーしていきました。
私が扱っているシステムの技術者は転職市場での需要が多いため、経理を志望していた時と比べると選考通過率はかなり上がったのですが、面接に進むと休職に至った経緯などを根掘り葉掘り聞かれ、(最大限取り繕って説明したのですが)やはりそこが原因でお祈りされることが多かったです。まぁ「私今は休職してますけど、御社に入ったら頑張ります。」と言われても説得力ないですよね。
そんなこんなで、ある程度名の通った会社(やその子会社)ではなかなか内定が出なかったため、聞いたこともないような中小IT企業にも間口を広げたところ、そのうちの1社から内定をいただけました。
その会社の面接では50代後半くらいのおじさんと60代後半くらいの「おじいさん」と呼んでも差支えのなさそうな初老の男性が迎えてくれたのですが、二人とも形式ばったところがなくとても親切で、終始和やかなムードで進行していきました。そして面接後にはオフィスの見学までさせてくれて(社員の方々はほとんど出払っていたので閑散としたオフィスを見て回っただけでしたが)、別れ際にはその場で内定を言い渡されました。休職については一切聞かれなかったのですが、それをふまえた上で内定をいただけたのか、それともエージェントから送られてきた私のレジュメをよく読んでいなかったのかは未だにわかりません。
この会社でよいのか少し悩みましたが、上記の通りあまり悪い会社ではなさそうなこと、この時点で休職から2ヶ月半が経過していたこと、こんな私にも現職と同等の年収を提示してくれたこと、などから判断して内定を受諾しました。
今回の活動を通じて、もはやSE以外としての私はあまり必要とされていないんだなということを感じました。良くも悪くも、今後もSEとして生きていく覚悟が少し固まった経験だったと思います。
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